シュライクのブログ: MiG-29

2016年6月1日水曜日

MiG-29

MiG-29

 



1969年に、ソ連政府は、PFIの計画名で、F-15に対抗できる戦闘機の開発を指示した。

これに対し、ミグとトホーイの両設計局は機体設計案の策定に入った。

当初、PFIに求められたのは、長距離戦闘機で、洗練されたFCSを備え、高性能で、
優れた俊敏性を持ち、短い未整備滑走路から作戦行動出来るという、
極めて野心的な機体であったが、設計を進めるにつれ、
この要求を1機種で満たすのは不可能という考えが強まってきた。

その為、アルチョム=ミコヤンが強力なロビー活動を行った結果、PFIは、
重PFIと軽PFIに分かれた。

結果的にハイ・ロー・ミックスと同じ道を歩む事になった。

ミグ設計局は、重PFIと軽PFIの両方の採用を狙っていたが、軽PFIのみの担当となった。

これがMiG-29である。

ちなみに、スホーイ設計局は、重PFIのみ採用を狙っており、採用されてSu-27となった。


ドラッグ・シュートを装備しているが、通常は使用しない。使用は以下の場合に限られている。

 1、濡れた滑走路への着陸。

 2、短距離着陸。

 3、FBWの人口感覚ユニットが重い。

 4、前輪が滑走路から離れた後の離陸中止。

 5、離陸直後で燃料が多い場合の緊急着陸。

 6、前縁フラップが故障して下せない場合。




プロイェークト9



 単座の試作機。

 ハード・ポイントは計6箇所。

 増槽は胴体中心のハード・ポイントにしか付けられない。

 エアー・ブレーキは尾端で上下に開くタイプで、
 増槽を胴体中心のハード・ポイントに付けている時は使用できない。




MiG-29A



 N019ルビン(NATO名 スロット・バック)レーダーの開発に失敗した場合に備えて、
 MiG-23MLのサフィール23ML(NATO名 ハイラーク)レーダーを改良したヤンターリを
 搭載する単座の計画案。

 実機製作前に、F/A-18のAN/APG-65レーダーの技術資料などの入手に成功し、
 サフィール23MLレーダーの発展型のN019ルビンの開発の目途が立ったので製作されず。




MiG-29 9.11

 単座のプロトタイプ。




MiG-29 実用機導入型9.12A


 9.11からの変更点は以下の通り、

  1、主翼を拡大し、主翼面積を約34平方メートルから、約38平方メートルにしている。

  2、MiG-23の爆撃照準装置と電子機器を搭載。


 同じ名称で、とても、ややこしいが、後述するダウン・グレード型9.12Aとは別物である。




MiG-29 9.12 フルクラムA




 試験機とソ連国内向けの基本型。

 実用機導入型9.12Aの爆撃照準装置と電子機器をMiG-29専用の物に変更する等した。

 極初期生産型までは、チャフ/フレアー・ディスペンサーを搭載していなかった。

 また、複合材料をかなり使用していたが、度々破損したのでアルミ合金に変更した。

 試験機は、GSh-23-2 23mm機関砲を2連装で装備していた。

 生産型は、GSh-301 30mm機関砲を単装で装備に変更し、10目標を追尾しながら、
 その中の1目標を攻撃出来るN019ルビン・レーダーを搭載した。

 チャフ/フレアー・ディスペンサーは、BVP-30-26Mを、垂直尾翼の付け根を前に伸ばし、
 その中に左右各30発搭載している。

 地対空ミサイルのレーダーなど用のECMの開発が遅れていたので装備していない。

 航続距離が要求に達していない欠点がある。




 MiG-29MU1


  MiG-29の単座の近代化改修型。

  衛星航法装置を追加し、一部の機材を更新した。



 MiG-29UB 9.51 フルクラムB



  フルクラムAの複座練習機型。


  変更点は以下の通り、

   1、レーダーとチャフ/フレアー・ディスペンサーを省いた。

   2、後席にペリスコープを追加。

   3、全長を10cm伸ばした。


  UBという末尾記号は戦闘可能な練習機を意味するが、
  レーダーを装備していないので戦闘は不可能。

  レーダーを装備していないが、あたかも、レーダーが目標を探知したような表示が出来る
  特別な装置を追加している。

  レーダーを装備していないので、前席を単座型より前に設けている。



  MiG-29UBP

   ペルーのMiG-29を9.13M規格に改修した複座型。



  NL-18

   フルクラムBのセルビアでの呼称。



 MiG-29GT

  フルクラムBのNATO改修型。



 MiG-29 9.13 フルクラムC



  フルクラムAの改良型。


  改良点は以下の通り、

   1、SPO-15LMベリョザ レーダー追跡/警戒システム(RHAWS)の指示に基づいて、
    自動的に、プログラム通りにチャフ/フレアーを散布する機能を追加。

   2、コクピット後方の背面タンクを拡大し、地対空ミサイルのレーダーなど用ECMの
    ガルデニアを追加。

   3、1150リットル増槽を主翼内側のハード・ポイントにも付けられる様にし、
    フェリー航続距離を大きく延長。



  MiG-29S 9.12S


   初期のフルクラムAのアップ・グレード型。


   改良点は以下の通り、

    1、N019Mトパーズ・レーダーとTs101Mデジタル信号処理装置に換装し、
     R-77(NATO名 AA-12 アダー)ミサイルによる2目標同時攻撃能力を追加した。

    2、エレクトロニクスを強化。



  MiG-29S 9.13S



   フルクラムCの改良型。

   後述するフルクラムEが開発中止になったので、コスト・ダウンの為、
   ずっとシンプルな改良型として生産された。


   改良点は以下の通り、

    1、垂直尾翼の翼弦をやや延長。

    2、N-019Mトパーズ・レーダーとTs101Mデジタル信号処理装置に換装し、
     R-77ミサイルによる2目標同時攻撃能力を追加した。

    3、エレクトロニクスを強化。

    4、背面タンクを拡大した。



   MiG-29SM 9.13M



    9.12Sをテレビ誘導ホーミングの空対地ミサイルと誘導爆弾を使えるようにし、
    空中給油用プローブを機種左側面に追加した改良型。

    現状、発注した国は無い為、生産型は存在しない。



    MiG-29SMP

     ペルーのMiG-29を9.13M規格に改修した型。

     レーダーを、N019Mの輸出型で一部の能力を低下させた、N019MEに変更している。



  MiG-29 9.14

   フルクラムCの改良型。



   MiG-29M 9.15 フルクラムE



    9.14の改良型のMRF。改良点は以下の通り、

     1、一部に機械的なバック・アップを持つ、4重のアナログ式FBWに変更。
      それに関連して、エルロン幅を拡大、水平尾翼の前縁外側を前に伸ばし
      ドック・ツースを形成し、エアー・ブレーキを胴体上面の大きな1枚に変更した。
      これにより、最大仰角の制限は30度に向上した。

     2、主翼を拡大して翼幅を11.36mとし、翼端を直線状に変更、
      その前縁の上部のボルテックス・ジェネレーターを
      大きい仰角に適した形状に変更。

     3、主翼の翼端後縁に丸みが入った。

     4、エアー・インテイクの下側の縁が大仰角時に20度下に開く様に変更。

     5、テール・ブームを後方に延長。

     6、チャフ/フレアー・ディスペンサーの搭載位置を、胴体内蔵式に変更。

     7、エンジンを最大推力8800kgのRD-33Kに変更。

     8、構造材のアルミ合金の大部分を、より軽いアルミ・リチウム合金や
      (不具合を改良した)複合材料に変更。

     9、胴体前部の燃料タンクをリベットで組み立てていたが、溶接に変更し軽量化。
      てか、リベットって、そんなに技術が遅れているのかよ(笑)。

     10、水平尾翼の形状を変更。前縁にドッグ・ツースを追加。

     11、機体上部の補助空気取り入れ口を廃止し軽量化した。

     12、レーダーをN010ジュークに変更。
       このレーダーは、220kgに軽量化されている。
       また、解像度が異なる3種の地上マッピング・モードを備えている。
       RCSが5平方メートルの目標であれば、最大90kmで探知出来る。
       同時に12目標を追跡し、その内の4機の空中目標を攻撃できる。
       走査方式は、縦方向のみ電子走査である。

     13、機種下面にピトー管を追加。

     14、翼下ハード・ポイントを2箇所追加し、ハード・ポイントは計8箇所。

     15、構造を少し強化して、兵器搭載量と最大離陸重量を増やした。

     16、IRSTを大型化、テレビ・システムを組み込み、
       テレビ/レーザー誘導ホーミングの空対地ミサイルと誘導爆弾を
       使える様にした。

     17、HOTASに変更。

     18、キャノピーの位置を高くした。

     19、CRTを使用したグラス・コクピットと多機能ディスプレイを採用。

     20、完全デジタル式のFADECを導入。

     21、エアー・インテイクをタグト・ランプ扉で塞ぐ方式から、
       格子を立てる方式に変更し、ストレーキに燃料を搭載出来る様にした。


    総合的に、1990年代の戦闘機としては、最も優れた能力を持っていたとされている。

    ただし、ソ連崩壊後の財政難により開発中止した。



    MiG-29OVT



     フルクラムEの機体を流用したテスト・ベット機。IRSTを装備していない。


     改良点は以下の通り、

      1、3Dスラスト・ベクタリング・ノズルを装備。

      2、従来のMiG-29はクルビットが出来なかったが、
       このノズルを装備するだけで、クルビットはおろか、ダブル・クルビット
       (http://www.nicovideo.jp/watch/sm19905351の3:22から)も可能になった。

      3、エンジンとアビオニクスを近代化。



    MiG-29K 9.31 フルクラムD



     フルクラムE規格の艦上戦闘攻撃機型。


     相違点は以下の通り、

      1、着艦速度を下げる為、翼幅を11.99に増やし、折り畳み機構を設けた。
       また、フラップを、ダブル・スロッテッド式に変更した上、拡大した。

      2、空中給油用の格納プローブを機種左側面に追加。

      3、艦上機化の為、着艦フックを追加、フラップを拡大、
       降着装置の強化などを行った。

      4、スキー・ジャンプ発進用の特別な設定として、
       RD-33Kエンジンの最大推力を9400kgに変更。
       ただし、使用するとエンジン寿命が縮む。


     選定でSu-33に破れたので開発中止した。



     MiG-29KU 9.62

      フルクラムDの複座練習機型。

      教官席はレドーム位置に設けられる予定だった。

      生産されず。



    MiG-29UBM

     フルクラムEに準ずる複座練習機型。

     生産されず。



     MiG-29M2 9.67



      MiG-29UBMから発展した複座戦闘攻撃機型。

      エンジンを、RD-33Kを少し手直しした、RD-33MKに変更している。

      当系列は複座が基本形である。

      攻撃機は複座の方が売れるとみて、そちらを優先的に開発したのだろう。



      MiG-29M1 9.61


       MiG-29M2の単座型。

       9.47の様に、複座型の後席部分を燃料タンクにしている。

       現状、発注した国は無い為、実機は存在しない。


       MiG-29K 9.41


        MiG-29M1の艦上戦闘攻撃機型。


        相違点は以下の通り、

         1、着艦速度を下げる為、ストレーキ前縁に着艦時だけ使う
          クルーガー・フラップを追加し、前縁フラップを2段式に変更した。
          また、フラップの弦長を少し拡大し、引き込んだ時に、
          主翼後縁線からはみ出す形になった。
          戦闘機でクルーガー・フラップが付いているのは他に例が無い。

         2、軽量化して、短距離離着陸能力を強化。

         3、レーダーとエレクトロニクスを改良。

         4、搭載燃料量を増加。

         5、低RCS塗料を採用。


       選定でフルクラムDを破ったSu-33が老朽化したので再選定したが、
       今度はフルクラムDの後継の当機が採用された。



      MiG-35D 9.67 フルクラムF



       MiG-29M2のレーダーを、アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーの
       ジュークAに変更し、アビオニクス強化した型。

       オプションで、MiG-29OVTと同じ3Dスラスト・ベクタリング・ノズルを
       装備可能。



       MiG-35 9.61 フルクラムF


        MiG-35Dの単座型。

        現状、発注した国は無い為、実機は存在しない。



      MiG-29KUB 9.47


       MiG-29M2の艦上複座練習機型。

       フルクラムBの様にレーダーを装備せずに前席を設けるのを止めて、
       戦闘能力を保持している。

       また、出来る限り単座型と互換性を高めている。

       その為、単座型とキャノピーの形と全長が同じで、単座型では、
       複座型の後席部分を燃料タンクにしている。



    MiG-29ME(MiG-33)

     フルクラムEの輸出型。生産されず。



   MiG-29SE 9.13SE



    ロシアが買わなかった9.13Sに、2目標同時攻撃能力を追加し、
    ECMをダウン・グレードした輸出型。

    いわゆる、モンキー・モデル。

    レーダーを、N019Mの輸出型で一部の能力を低下させた、N019MEに変更している。



  MiG-29BM


   後述する9.17規格に準じた、9.13規格機の改良型。


   改良点は以下の通り、

     1、対地攻撃用精密誘導兵器とR-77ミサイルを使用出来る様にした。

     2、レーダーを、N019Mの輸出型で一部の能力を低下させた、N019MEに変更し、
      それを手直しして改良した。

     3、コクピットを近代化した。

     4、空中給油用プローブを機種左側面に固定装備など。


   9.17に近い改良になっている。

   ベラルーシが近代化改修した。




MiG-29 var.A ダウン・グレード型9.12A



 フルクラムAのワルシャワ条約機構向けの輸出用エレクトロニクスのダウン・グレード型。

 同条約機構の解散後は、後述の9.12B規格に、さらに、ダウン・グレードされたとも
 言われている。

 レーダーを、N019からSPモード(高PRFを使いECCM能力を高める自由モード)を
 外した、N019EAにダウン・グレードしている。



  MiG-29(非公式名称はMiG-29G)




  ダウン・グレード型9.12Aの変更型。


  変更点は以下の通り、

   1、NATO規格の戦術航法装置や通信装置、IFFに変更。

   2、メートル表示の計器を、フィートやノット表示に変更。

   3、地上テスト装置の音声ガイドを英語に変更。

   4、1150リットル増槽を主翼内側のハード・ポイントにも付けられる様にし、
    フェリー航続距離を大きく延長。


  MiG-29 9.12M

  ウクライナにおけるダウン・グレード型9.12Aの改修型。



  MiG-29 スナイパー



   ドイツのEADSとイスラエルのIAIとルーマニアが共同開発した
   ダウン・グレード型9.12Aの近代化改修型。

   MiG-21の大幅な近代化型のランサーの経験を生かし、
   多機能コクピット・ディスプレイ、新型デジタル・ミッション・コンピュータ、RWR、
   航法システム、通信、トランスポンダーを導入した上、
   NATO軍との相互運用性を向上させている。

   他国に売り込みにかかったが、ミグ設計局の許可無しに、
   こうした改造機の販売する権利は無いとロシアから横槍が入った上、
   エレクトロニクスの統合に色々な問題が見つかった為、スナイパー計画は中止された。

   その為、オーバー・ホールの時期が近付いてきた機体を、ミグ設計局に、
   NATO規格に変更する事も含めかねて送る事を検討したが、MiG-29を使う事を止め、
   ランサーに置き換えると決定した。

   MiG-29よりランサーの方がコスト・パフォーマンスが良いという事だが、
   部品供給の悪さやスナイパー計画への横槍、かなり、
   ふっかけられた感じのオーバー・ホール費などから、
   ロシアとミグ設計局に対する信頼関係が薄れた事が背景に有った様に思われる。

   使う事を止めたMiG-29は保管する事になっているが、野晒しになっているので、
   現在ではだいぶ傷んでいる筈だ。




MiG-29 var.B 9.12B



  フルクラムAのワルシャワ条約機構以外向けの輸出用の
  エレクトロニクスのダウン・グレード型。


  相違点は以下の通り、

   1、9.12よりさらにダウン・グレード。

   2、レーダーを、N019から、SPモードを外し、全体的に能力低下させた、
    N019EAにダウン・グレード。



 L-18

  9.12Bのセルビアでの呼称。



 MiG-29ESh

  9.12Bのスーダン向け輸出型。



  MiG-29SD 9.12SD



   9.13S規格に準じた、輸出向けの9.12B規格機。


   改良点は以下の通り、

    1、2目標同時攻撃が可能。

    2、9.13規格のエレクトロニクスを搭載。

    3、半引き込み式の空中給油用プローブを機種左側面に追加。



   MiG-29AS(スロバキア独自の呼称)



    9.12SDに準ずる近代化改修型。

    多機能ディスプレイに変更、敵味方識別装置などをNATO規格に改修した。



    MiG-29UBS



     MiG-29ASに準ずる複座練習機の近代化改修型。



  MiG-29N


   9.12SDのマレーシア向け輸出型。

   配備後、エレクトロニクスの一部や戦術航法装置、通信機などを、
   アメリカ製に変更している。



   MiG-29NUB

    フルクラムBのマレーシア空軍仕様。




MiG-29SMT 9.17



 Tという末尾記号は燃料を意味し、燃料搭載量を増やした型を示している。

 フルクラムEの技術を用いて従来のフルクラムを近代化改修した機体。


 改良点は以下の通り、

     1、一部に機械的なバック・アップを持つ、4重のアナログ式FBWに変更。

     2、レーダーを、当初、開発が進められていた物だと高くなり過ぎると
      考えられた為、N019を改修してグランド・マッピング機能を加えた
      N019MPに変更した。
      これにより、9.13Mより対地攻撃用精密誘導兵器の運用能力を向上し、
      水上艦攻撃なども可能、ECCM能力も高められた。
      また、最大で20目標を探知し、その内の4目標を追尾しながら、
      2目標を攻撃出来る様になった。

     3、HOTASに変更。

     4、CRTを使用したグラス・コクピットと多機能ディスプレイを採用。

     5、完全デジタル式のFADECを導入。

     6、主翼内側ハード・ポイントに1800リットル増槽を搭載出来る様にした。

     7、主翼の後桁後方と水平尾翼が付くアウトリガー部に燃料タンクを追加した。

     8、背中を大きく膨らませ、1880リットルの燃料タンクを追加した。


    政府の指示により、ミグの設計局長が交代した為、改修は1機のみ。



 MiG-29SMTK 9.17K

  9.17規格の艦上戦闘攻撃機型。



  MiG-29K-2002・MiG-29MTK


   9.17Kに西側装備品搭載能力を追加した輸出型。

   9.41と多くの互換性が有る。



   MiG-29K-2008

    MiG-29K-2002の改良型。MiG-35と多くの互換性が有る。



 MiG-29UBT 9.52




  9.17の複座戦闘攻撃機型。



 MiG-29SMT2・MiG-29SMT-Ⅱ 9.17A


  9.17の変更型。

  交代した局長は、フルクラムEの設計者だったので、レーダーをジュークMに変更し、
  背中の燃料タンクをもっと減らせと命じたが、直ぐ解雇されて交代したので開発中止した。



  MiG-29SMT 9.18


   9.17Aの変更型。

   相違点は以下の通り、

    1、レーダーをジュークMEに変更、その他のエレクトロニクスも改良され、
     データ・バスも国際規格にし、ロシア製以外の物でも、
     簡単に変更出来る様にしている。

    2、標準型は決まっておらず、ユーザーの要望に応じて、
     エレクトロニクスのパッケージを纏められる。
     また、背中のコンフォーマル・タンクの有無も選択可能である。
     コンフォーマル・タンクの容量は940リットルである。
     コンフォーマル・タンクだが、飛行中に投棄する事は出来ないタイプである。



   MiG-29UPG




    9.18に準じた近代化改修型。


    9.18との相違点は以下の通り、

     1、精密誘導兵器を使用可能。

     2、半引き込み式の空中給油用プローブを機種左側面に追加。

     3、機器の一部を、西側と国産の物に変更している。



   MiG-29NM


    MiG-29を、MiG-29UPGのような形に近代化改修した型。

    計画段階で、実機は、まだ、存在しない。



   MiG-29SMT 9.19


    9.18の改良型。

    9.17規格の背部構造を残しているが、内部燃料タンクを減らしている。



   MiG-29UUPG

    MiG-29UPG の複座練習機型。



   MiG-29UBT 9.53

    9.18の複座戦闘攻撃機型。

1 件のコメント:

  1. Peruvian pilot declared that the mig 29 smp can detect 10 targets and attack 4 simultaneously

    N019ME radar can detect 10 and attack 2
    N019M1 radar can detect 10 and attack 4

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MiG-29

MiG-29   1969年に、ソ連政府は、PFIの計画名で、F-15に対抗できる戦闘機の開発を指示した。 これに対し、ミグとトホーイの両設計局は機体設計案の策定に入った。 当初、PFIに求められたのは、長距離戦闘機で、洗練されたFCSを備え、高性能で、...